殺戮女中の手口。第28回。

皆さん今晩わ。不定期にオンエアされる、おぞましいラジオショー、キリングメイド・デラックス。今夜も貴女の見る夢が悪夢になりますように。まあ尤も、眼を開いた時に見るものもまた、悪夢のごとき地獄なのですが。

前口上も終わりましたので本題。どうすか皆さん、ステーキはお好きですか?
あたしはもう大好きでして、自分家でもよく焼きます。最初は一応タイマーで時間計って焼いてましたが、今となってはもう、動物的な勘でレアのビフテキを焼いてしまいます。
肉はもう、安い肉。アメリカの牛だったり、オーストラリアの牛だったりしますが、ことビフテキには外国産の硬い赤身の肉を選びます。赤身を喰いちぎり咀嚼する、あの快楽は、なんと表現したらよいのでしょう。和牛? ナニソレ? みたいな気持ちです。

勿論外でも食べます。アメリカンなステーキハウスで肉をもりもり咀嚼していると、あたしの中のヤンキー気質がイエーイ。みたいな感じですよ。
でもね、少し、あたし気になることがあるんですよね。

ビフテキの載ってくるお皿なんですけどね、大抵が、あの鉄の皿なんですね。美食家諸氏にはバカにされたりdisられたりする、鉄板の皿。伊丹十三氏は、「肉が焼け過ぎる」と苦言を呈し、池波正太郎先生に至っては、「落としても割れない、コストカットを狙った卑しいもの」と。まあ酷いことを仰っております。
ただ、あの熱い鉄の皿にソースをかけたときの音がもう、愉しいわ旨そうだわで、あたしは結構好きです。
でも、ソースのハネをガードする意味で巻いてあるあの紙。あれはみっともないなあ。ナプキンあるから服には飛ばないのに。あれは止めてくれませんかねえ。
あともう一つ。理解できないのが、ペレット。というものです。ほら、皿の上に置いてある、丸い鉄の塊。あの上に切った肉を押し付けてジューってなる、あれ。
あれでお好きな焼き加減にどうぞ、という意味なんでしょうけど、お好きな焼き加減だったら、オーダーの時に「あー、、、レアで」って注文したんですが。オーダー通ってないのかな? 

まあ使うんですけどね。うわーすげー、ジューってなってるー。って。

まあ要するに、もうそろそろビフテキ食べたいな。って話ですがね。

それでは今日はこの辺で。