殺戮女中の手口。第31回。

皆様こんばんは。日毎に吹く風が鋭さを増している今日この頃、如何お過ごしでしょうか。ナンバーガールの曲に、「鉄風、鋭くなって」というトラックがありますように、冬の風は、あたしたちの肉体を切りつけていくわけですが。体調を崩されてはいませんかな? あたしは崩しました。

最近街中に、よくわからない求人広告が貼ってあるんですけどね。
あのー、なんだっけ。要普通免許で、一週間に3時間ほどの余裕がある男性。というのが応募資格で、仕事内容というのが、独身女性のお世話。っていう。
これ(笑)。そうとう胡散臭げじゃないですか? なんか、どう考えても詐欺とかのカモ探しにしか見えないんですよね(笑)。今どきこんなのに応募するヤツいるのかなあ。いるんだろうなあ。「闇金ウシジマくん」の世界じゃないですか。どう考えても。ねえ(笑)。

まああたしは3時間の暇があったら映画観てますが。
昨日はソフィア・コッポラのデヴュー作、「ロスト・イン・トランスレーション」を観たんですけど。デヴューからこんな完成度高いとさあ、なんかやる気なくなるなあ。。。と。なるほど確かに、「親父が撮ったんじゃねぇの?」と言いたくなる評論家の気持ちがよく解りました。

前に観た「ブリングリング」もそうなんですけど、ソフィアの映画って、過剰な孤独っていうのがテーマなんですかね。友達がいても独り、Facebookの友達が数百人いても独り。旦那がいても寂しい。充たされているはずなのに、孤独はどんどん増えていく。「マリー・アントワネット」もそうでした。
その孤独を埋めるように、これまた過剰なキュート/ガーリーを総動員していくわけですよ。「ロスト~」では東京の街並みを奇妙に、ガーリーに撮影しています。ただ過剰なガーリーが、却って登場人物の孤独を増幅させる効果を産んでいたり。すげえな。

というのは真面目な話。スカーレット・ヨハンソンがカワイイんだなあ。あんなカワイイ嫁がいるのにさあ、仕事ばかりのあの旦那。どうよ。あたしだったらほっとかないね。もっと嫁を見てあげてよ! スカ子がかわいそうだよ!

あともう一本。スタンリー・キューブリックの「ロリータ」も観ました。流石キューブリックですよ。完成された画面、正確な演出。
でもいかんせん、フェチ感がないんだよね。もっといろんなアイテムをいっぱい観たかった。カワイイタイツとか、ジェリービーンとか、ロリポップキャンディ。バッグ。バレッタ。ドレス。こういうディテールを積み重ねることで、主役のロリータが奇妙に輝くし、裸を映すよりエロくなるのになあ。。って。
まあ制作当時の検閲のことが影響しているのかもしれないですけどね。


それでは今日はこの辺で。