殺戮女中の手口。第38回。

皆さん今晩わ。如何お過ごしでしょうか?
気がつくと2月も最終週になってしまいました。インターネットの広告に新卒求人という文字が踊っております。こういう時期には、自己分析だの自分の適職はなんだろう、って、悩みがちな若い衆が多くなりますが、そんなものそう簡単に分かるわけねえだろう、と思いますね。自分の臨終の瞬間に、そういうものは分かるのではないでしょうか。こう、自分の生きざまを俯瞰して見ることで、「ああ、あたしはこういう人間だったのか」というね。
ですからね、自分が分からなくて不安を拗らせ気味な方には、そんなの考えてる暇あったら、遊んだらどうかしら、って思うのね。好きな人と、できれば。あたしは。。。まあ、独り身なのでいろんな場所にひとりで行ってますけど。

今日の一曲目は、マイルス・デイビスの傑作「クールの誕生」より「VENUS DE MILO」。2月の最終週をオシャレに彩りつつ、それでは参りましょう。


はい、キリングメイド・デラックス。ですけども。
長く更新しておりませんでして。特に大きな理由は、無かったんですけど、まあ、岡田斗司夫ですよね。愛人騒動じゃなくて、そのあと出てきたいろいろな疑惑。あのー、あの人の本の大部分がパクりであるとかの、文筆業に対する姿勢のヒドさ。最近聞いた話だと、レコーディングダイエットの本を出すときに、無料でダイエット法を公開していたサイトに難癖つけて閉鎖に追い込んだ、とかいう噂。サイトのレコーディングダイエットの方が、岡田の書籍以前より
あったわけで、これはなんでしょう。どうも胡散臭い。そもそもリバウンドしてますけど。
ていうか、所謂ヲタク第一世代。まあ岡田斗司夫とか、唐沢俊一とか、あとは~、えーと。まあいいや、あの人たちはなんであの位置に居ることができたんでしょう? 
岡田斗司夫の代表作は、まあさっきの「いつまでもデブと思うなよ」とか、あとはヲタクについての本ありますけど、そんなんよりも、かつての仲間たちが作り上げたエヴァンゲリオンのほうが、知名度も集客力もあるし。
唐沢俊一に至っては、「えーと、誰?」ですからね。まあ、「トリビアの泉」のスーパーバイザーの人ですけど、スーパーバイザーって、なに? だしね。なんかもうあの人らを業界から切り捨てたほうがいいんじゃないかな。ヲタク業界の今後には百害あって一利無しでしょう。
因みに。岡田・唐沢の共通項は、最近のアニメを全くチェックしてないのに、現行作品の悪口を言うところ。観てないのに貶すのは、人間のクズだと思いますよ。
さてここで曲いきましょうか。先日レンタル落ちのCDを買いまして、コンピ盤からのセレクトです。
金原智恵子ストリングス。というスタジオミュージシャンのグループがありまして、JAZZTRONICとかFPMとかの弦アレンジと演奏をやってたチームです。で、その人たちの名義での曲ですね。
それではお聴きいただきましょう。あ、カヴァー曲です。「Spring Rain」。

さて、そういえば。ゴダールの新作「さらば愛の言葉よ」がもう上映中、なのかな。仮にやってたとしても、あっという間に上映は打ち切られてしまうのではなかろうか、と思っているのですが。
なんか3Dらしくて、いろんなモノが飛び出してきてどえらいことになる!とかいう話は聞きます。観に行きたいですが、もう終わってたらシュン。ってします。
んで、替わりにですね、ゴダールの65年作品の「アルファヴィル」を観たんですよ。まだそんなに政治色が強くなる前で、この頃はまだ、アンナ・カリーナと付き合ってたんじゃないかな。
一応SFですが、現実のパリでのオールロケ。という、低予算の映画ですね。
コンピューターが支配している街、アルファヴィルを舞台にB級スパイアクションとラヴストーリーが展開していくのですが。まあそこはゴダールですからね、矢鱈と哲学的なモノローグ、詩の引用が散りばめられていて、ストーリーへの没入を許してくれません。退屈のギリギリで眠たくなりそうでならないっていう。浅田彰の名言で、「ゴダールの映画は、永遠の半勃起状態」という指摘は、やっぱり正しいですよ。
でもね、アンナ・カリーナが劇中で着ているコートがかわいいです。アンナ以外の女の子も、
もうみんなかわいいの。対して男は地味。でもさあ、男は地味でいいんですよね。派手な格好しなくても、隣にいる女が綺麗だったら、逆にクールに見えるもの。もうね、スタイリングの参考として観るのも正解だと思います。
あとは当時のパリの風景が、SF的な未来都市に見える不思議ね。当たり前にあるビル、道路、ネオンが全て奇妙に光りだすのです。この現実感の失調はなかなか体験出来ません。なんでしょう。ブルータスcasaでやってる建築ネタが、全部この映画の二番煎じにしか見えない。
でも、退屈ギリギリ。あたしは、ゴダールツンデレ。と言い切ってしまいますよ。ストーリーにハマる自分が恥ずかしくて、引用で煙に巻く。しかし、フィルムの終わりに映画に対しての愛を炸裂させてしまう。全くもう、ゴダールは困ったものですね。

といったところで、今日はこの辺で。