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殺戮女中の手口。第29回。

はいどうもこんばんわ。キリングメイド・デラックス。でございます。今日も皆さんに甘い地獄を見せてあげますよ。大きなお世話かもしれませんが、せいぜい眼を見開いて。見たくないものを見ることでしか、あたしはどうせ救われないの。

さて、今日はあたしひっさびさにTSUTAYA行ったんですよ。明日休みだしさあ。なんか面白い映画無いかなーって。
あたしの言う面白い。っていうのは、ほぼほぼヘン。っていうか、ややカルトな趣のあるやつなんですね。メジャー配給であったとしても。好きな映画監督は、デヴィッド・リンチ。ジャン・リュック・ゴダール。メジャーな人だとタランティーノ? でもキル・ビルは残念だったしなあ。ティム・バートンも好きです。グロカワイイところが。

んで、今日のチョイスは、中田秀夫監督、前田敦子主演の「クロユリ団地」でした。どこがカルト好きなんでしょう。どメジャー。まあ前から気にはなってたし。ホラーが見たい気分だったし。
で、観た。ホラーではなかったけれどイヤな映画でしたよ。もうただただイヤ。なかなかいい地獄でしたよ。
道具立ては心霊モノのホラーなんですよね。悪霊が出てきて(この映画ではみのるくん。という男の子です)、とりつかれるヒロインがいて、っていう。

主役二人の役柄が、二人とも罪の意識を持っていて、自分の造り上げた地獄の中で悪霊に「殺される」のですが。徹底的に心の傷口を拡げるどころか、傷に塩とタバスコを刷り込んでそこを焼けた火箸でいじくり倒す。みたいなイヤさ。怖いよりもイヤーな気分ですよ。

それよりも発見は、前田敦子さんの女優としての可能性。
かなり凄いです。床をかきむしったり、半狂乱で暴れまわったり、恐怖の前に声すら出ずに喘いでいるだけだったり。上手いなあ。もっといっぱい映画出てほしいなあ。ぜんぜんあっちゃんのファンじゃなかったのになあ。

ただ、良くないところもある。いちばん不味いのは、映画が動くのが、ラスト30分になってから。というところ。
それまで登場人物の背景の説明で過ぎていっちゃうんですね。だから途中で飽きちゃう。ちゃんと薄気味悪いけどね。ちょっと詰め込みすぎかなぁ。と、思ってしまいました。

ともあれ、孤独感が引き起こす地獄と、それに憑く幽霊。
これはいい地獄でしたよ。

それでは今日はこの辺で。