殺戮女中の手口。第39回。

皆さん今晩わ。如何お過ごしでしょうか。今宵は13日の金曜日イヴでございます。あのクリスタルレイクのキャンプ場で起こった惨劇から、今年でどのくらいの月日が流れたのでしょうか。まあもっとも、調べればすぐに分かることですが、面倒なので調べません。念のため言っておきますけど、映画の話ですよ。

しかしそれにしても寒いです。なかなか暖かくなりません。梅は咲いたか、桜はまだかいな。もう少し先のようですね。
ていうかお花見したいですね。まだ太陽が出ているうちは、和生菓子とお茶で。夜になったらロゼのシャンパーニュと、ローストビーフで。昼の花見も夜の花見も、あんまり食い物でお腹を満たさずに、ぼんやりと桜を眺めて一日を過ごすってのは、実に贅沢ですね。あー、いいなぁ。
さて、こうもうっとりしてばかりではいけません。曲いきましょう。
今からかける歌は、主人公の女の子の彼氏は、何かにつけてすぐ殴るんだけど、それでもあたしはアイツが好きなの。ねえフロイド博士、あたしを精神分析して。っていう歌です。
現在の精神医学界において、フロイドの理論にどれだけの有効性があるのか? っていう疑問は、どう考えてもあたしの手に余るので、各々で考えてほしいのですが。
それでは参りましょう。菊地成孔feat.岩澤瞳で、「フロイドと夜桜」。

改めまして、キリングメイド・デラックス。服部史崇がお送りしております。
相変わらず暇さえあればBOOK・OFFに居るわけですけども、先日ですね、デジタリズムのアルバム「IDEALISM」が100円だったので、ついかっとなって買ってしまったんですね。因みに2007年の作品ですが。
あの当時は、所謂フレンチエレクトロ。というジャンルが世界的に人気を博していて、レーベルで言うと「KITSUNE」「ED BUNGER」がブイブイ言わせてました。
あたしが今住んでる名古屋でも、TINYっていうパーティーが開催されていて、ほぼ毎回、顔を出していたんです。楽しかったなあ。因みに、あたしが人前でメイド服を着たのも、このパーティーが初めてでした。この頃にキリングメイド。というキャラも思いついていますね。バキバキのテクノ/エレクトロをプレイして、でもファッションがメイド。っていうのが、混血的で頭狂ってるみたいで面白いかな。って。今はまた、少し変わりましたが。
その頃から、いろいろ混ぜて遊びたかったのかもしれません。お客さんのファッションも、赤文字系のコンサヴァとzipper系と裏原宿とテーラードスーツとギークが渾然一体となって、かかる音楽もテクノ、ハウス、ヒップホップ、ドラムンベース、ジャズ、ソウル、アニソン。ありとあらゆる音楽が無秩序にミックスされる。
そんなのが観たいしやりたいなあ~って思ったのですが。そもそも一緒にやる人もいないし、基本重度の人見知りからの鬱状態になり、現在に至るわけですが。

珍しく過去の話をしてしまいました。あの頃のあたしを思い出すだけで、自分の仕方なさが思い出されてしまい、なんかもううんざりしますね。まあ、いいけど。
それでは今日はこの曲でお別れです。デジタリズムで「pogo」。前述のTINYでもかかっていた、フレンチエレクトロの傑作をお楽しみください。

それでは、また次回。