新年の挨拶。

新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします。


って、もう2週間も経っているのに。


さて、いま聴いているのは、デューク・エリントンの「マネー・ジャングル」。ピアノとベースとドラム。というトリオ編成で、まさしくマネーがジャングルなナンバー。大量のドル札が、ニューヨークの空を覆い隠すような。
昨日の仕事前に買ったのですが、カッコいいなー。堅気では出せないヤクザ感が、いまのあたしにはすごくフレッシュです。

昨日はデューク・エリントンの他に、マーヴィン・ゲイ、そして日本人ジャズピアニストの南博さんのエッセイ集も買ったのです。大人の男とは何か? という哲学のテキスト。という風情ナリ。


新年早々にベッキーが不倫の恋にハマったり、SMAPさんがまさかの解散(かも)と、世間は相変わらず騒がしいのですが、そういうときこそ、自室で静かに音楽をかけてみるのはどうでしょう。小さい音で。
そうして自分の内面と向き合うことで、あたしらは漸くに歩けるのでは。と思っているのですが。ロマンチック過ぎますかね。


ていうか、もういまの仕事辞めようと思う。休みなく働いても月に20万いかないのは、どう考えても搾取されてるとしか思えない。もう面接の予定もポツポツとあります。


改めて、本年も宜しくお願いします。もっと歌がうまくなりたい。

器の大きさ。

よく好きな異性のタイプで、「器の大きい人」って言うじゃないですか。まあ確かに、器は大きいほうが良い。あんまり細かいこと言うのは良くないですよね。
では寧ろ逆に、「器が無い人」ってのはどうでしょう。大きい小さいの問題じゃなくて、そもそも器が無い。これはヤバい。ような気もするが、どういう人間をさして「器が無い」とするのかがよくわかりませんね。

さて今日は、あたしが今年に触ってきたポップカルチャーをまとめてみましょう。ポップカルチャーだからと言って、アニメやゲームの話は出てこないけどね。全く観てないからわかんないんです。

今年の始まりに触りまくったのは、岡田斗司夫のゴシップでした。
若いお姉ちゃんとのキス写真が流出、そのあとTwitterで「あれは偽写真」とか言い出して、さらにそのあと愛人メモとでも云うべきエグいメモまで出てきてしまい。とまあ、見事に火消しに失敗した件ですが。

あれはどうなったんでしょう。結局はうやむやに終わったのかな。

この件を機に、ヲタクとはどういう生き物か? ということまで考え出したりして、カネにならない無駄な時間を費やしたものです。


音楽では、今更ながらに「今ジャズ」にハマるという、耳の遅さを露呈する結果になりました。グラスパーの「Black Radio」だって、2012年の作品だもの。最近はもっとリズムが複雑になっていて、それでいてポップな演奏が繰り広げられているらしいです。

ていうか、ジャズってまだ終わってなかったんですね(クラブジャズ。というカテゴリーがありましたが、あれはテクノやハウスの音を生楽器に置き換えたムーブメントで、ジャズっていうのとは違う。と思っています)。終わってたのは、旧態依然としてモダンジャズしか聴いてない、評論家の皆さんなんでしょうね。現在のジャズは、ヒップホップやR&Bとも交配が進んで、面白い結果が出ていますよ。

あと音楽で言えば、毎月のカレーの日
テーマにあわせて考えたり、屁理屈をこねてムリヤリ通したり、楽しかったです。
オシャレと言われまくったので、来年はもっと下世話にしようと思うのですが、それだと美味しくカレー食べられないからね。たぶん来年も、今年通りのオシャレ豚野郎なんだろうな。


こんな感じの今年でした。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

こことよそ。

昨日はカレーの日だったので、Mixを作って持っていったのでした。「冬の曲」というオファーだったのですが、そのオファーをほぼ無視してあたしの考える冬っぽいやつら。をセレクトしてみたのです。
イメージとしては、冬のデート。夕方くらいに家を出て、夜の街をぶらぶらして、ベッドインして次の日の朝の空気。みたいなことになればいいかな。と。
結果として、エロ多め。ロマンティーク過多になってしまいましたが、それは今のあたしのメンタルが影響しているものと思われます。キモいですね。

1 AFRO BLUE feat.Eryca Badu/Robert Glasper Experiment
今ジャズの代表格。と言ってもたぶん問題ないと思われる、Robert Glasperのリーダー作から。初めて聴いた感触としては、ジャズというよりはR&Bだなー、と。しかし濃厚なブルーは、ジャズのそれ。ドラムが手作業であることと、正確そうに見えて、実際には僅かに揺れている辺りがカッコいい。

2 BE AWARE/urb
続いて日本人のセクステットによる演奏。トランペットを吹いている類家くんが、まあとにかくイケメンですよ。ていうかこのメンバーが全員イケメンなんだよなー。完全にお利口な不良。港区とかの盛り場で盛り上がったり、気に入らないヤツをボコったりするイメージ。あくまでイメージ(笑)。
ワルツから始まって、コテコテのファンクに向いたり、またワルツに戻ったりと、才気溢れる演奏。

3 泥の世界/rinbjo
rinbjoこと菊地凛子さんの唄うSM純愛歌謡。
SMというのは、かなり難儀なものであって、パートナーを愛してしまうと、プレイに支障をきたしてしまうらしいです。みうらじゅんの小説にもあったけど、虐めたくないのに、虐めないといけないというのは、正しく泥のごとき恋愛ですよね。
リズムがかなりガタガタのように聴こえますが、このガタガタが、崩壊寸前な二人の関係を象徴しているようだ。

4 犬神家の一族~愛のバラード~/Sunaga t Experience
ジャズDJの須永辰緒さんが、今年で芸歴30年になるそうで、そのことを記念して作ったアルバムの一曲目。
犬神家の一族。と言えば、石坂浩二が主演を努めたあの映画。湖に突き出した脚のシーンだけで、ご飯が何杯でも食べられます。

5 SUMMER GODDESS/SOIL &'PINP'SESSIONS
先ほどのurbが、港区の不良だとしたら、こっちは渋谷の不良かな。未整理なまま叩きつけるところがすごくいい。
夏のフェスの会場で映えるハードバップですが、冬の寒い季節にもハマる。男泣き必至。ですよね。

6 AFRODISIA/KENNY DORHAM
アフロ・キューバンの超大ネタです。やっぱりガンガン腰が動いてしまいますね(笑)。こういう曲を聴いてると、ジャズとかラテンなどの所謂アフロアメリカンの音楽って、ダンスミュージックだよなー。って思うのですが。
こういうこと言うと、ジャズ評論家とかいう爺どもにバカ扱いされるんだよね。でも、身体全体でリズムを捉えたほうが、愉しいと思うんだけど。

7 戦前と戦後/菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラー
冬のよく晴れた朝。って感じなので入れてみました。
ちなみに今は、戦争が始まる少し前。日本も恐らくは、戦争に参加することになるだろうな。
嫌だなー。だってあれでしょ? 戦争始まったら、好きなCD聴いたり映画観たり、エロサイトを凝視しつつ自慰に耽ることも出来なくなるんでしょ?
それはキツいわー。

てな感じの全7曲。相変わらず「オシャレ」扱いされてしまいましたが(笑)、褒められた。と思うことにします!


逆に、どうすれば下品になるのだ。

ジュテーム・モア・ノン・プリュ。

今聴いているのは、かのマイルス・デイビスのプロデュースを手掛けた男、テオ・マセロのアルバム「TEO」。相当に編集が成されているであろう音像に、少し翻弄されています。とにかく不思議な音がしますよ。

さて、昨日は休みだったのでレコードハントなんぞをしてきたんですね。ええ。
あたしの普段の狩場は栄町ビルのバナナレコード。なのですが。少し気分を変えて大須に行ってみたんですよ。ほら、大須って中部のサブカル馬鹿が集まって融け合っている場所じゃないですか。秋葉原と原宿と宇田川町を足した感じですよね。
レコードハントに疲れたら、どっかのカフェでお茶して、その時点での獲物を並べてニヤニヤするわけですよ。なんだったらメイドちゃんに見せびらかしたりして。ウケないだろうな。たぶん。きっと。

で、まずは「グレイテスト・ヒッツ」。
ここはレコードもCDも見易いので好きなお店です。ここで新入荷の中古CDをサクサク。そしたらいきなり、映画「サスペリア」のサントラを引いちゃいました。演奏はゴブリン。
サスペリア」ってどんな映画かは、各々ググって頂ければ。存在しないホラー映画のサントラ盤。というのを作りたいあたしにとってみたら、美味しいお買い物ナリ。

そのほかに、モンク、ソニー・クラーク、ジェーン・バーキン、テオ・マセロ、DCPRG。を買いお会計は5,500円くらい。いい買い物でしたよ。

ぶらぶら歩いて途中でタバコを買い、疲れたのでどこかカフェでお茶でも。。。と思ったら、これが意外と見つからない。正確に言うと、店はあるけど、ピンと来ない。
孤独のグルメ」って漫画があるじゃないですか。アレの主人公である井の頭五郎の心境ですよ。「今の俺は、何腹だ?」ってやつ。なんか甘いのがいいな、でも少女趣味がキツ目だと嫌だな、コンセプトカフェ。っていう気分でもないし。

と、気がつくと。パルコまで来てた(笑)。

へー、BEAMSすげーなー、って眺めているうちに、
「そういえば、この辺にEggs'n Thingsがあるらしい」
ということに気づいて、またさらにフラフラ歩いて、漸くお店を発見。


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え。平日のおやつタイムで、並ぶの?

いや、だってさ。この店って、ハワイスタイルの朝飯が有名な店だろ? 朝だったら行列しててもいいよ。ていうか、並んでないとヤバいだろう、悪い意味で。
なのに。並んでいる。
うーん、しょうがない。せっかくここまで来たんだもの。結局並ぶことにしました。

20分くらいで座れた。やれやれ。
周りのテーブルをそれとなく見てみると、やっぱり女性グループのお客さんが多いです。
あ、あたし場違い。。。ここはおっさんが独りで来る店じゃなかった。。。
軽ーく後悔して、コーヒーと、一番人気というストロベリーとホイップのパンケーキ。をオーダー。
暫し待ち、出てきたのが、


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コレ。

テレヴィでは散々観てはいたけども、実際に目の当たりにすると、迫力がヤバい(いい意味で)。山ですよコレ。エベレスト。

でも食べると、あっさりしてるのね。ベタベタした甘さじゃなくて。ホイップが軽いから、サクサク食べ進んでいけます。あと、苺の煮たやつの酸味が、ホイップまみれの口の中を清浄にしてくれます。美味しいですよコレ。そりゃあ並ぶよ。

異変に気づいたのは、パンケーキが残り2枚になったとき。
もう、あたしおなかいっぱい。
腹の中でパンケーキが膨れたんでしょうね。残った2枚、どうしよう。

と言っても、できることはひとつしかありません。
無理やりコーヒーで流し込む。途中でコーヒーが無くなったから、お冷やで流し込み、なんとか完食。お会計を済ませて外に出たら、パンケーキ味のゲップが出ました。

結論。ここは2人以上で来ないと駄目だ。今日は無事だったが、次は遭難(完食出来ず、オーダーした料理を残すこと)しかねない。
みんなは気を付けてね!

鬱気味の私。

人によって、鬱かどうかの判断材料もいろいろありますね。ごはんが美味しくない。ていうかそもそも食欲がない。とか、眠れない。とか、下の元気がない。とか。
あたしの場合ですと、朝の起動が遅くなりすぎる。というのと、音楽を全く聴かなくなる。というのがあります。実際、ここ5日ほど音楽を聴いていないし、寧ろプレイヤーの前に立つと、吐き気を催すくらいになってしまいました。

これもまあ、この間までの躁状態の裏返しなんでしょうけど。出来れば凪が良いですね。無駄に盛り上がったり盛り下がったりせず、日々を淡々と過ごす。
でもコレ、要するに死人のように過ごす。ということ?

最近ぼんやり「楽しいな-」っていうのが、なんか美味しそうなお店で晩御飯を食べる。というのなんですけどね。
この間、蕎麦ダイニング? で合ってるかな-。どうしても蕎麦が食べたくなって、行ったんですけども。
うん。照明がムーディーな感じで、連れの女性がキレイに見えるように、暗めで。そして音はEDMだったんですね。
食べ物は美味しかったです。鴨せいろは旨かったし、お酒(ひやおろし。銘柄は忘れた)もフルーティーで呑みやすく、つまみに頼んだ山芋とささみの梅肉和え。も具合良かったです。
でもやっぱり、蕎麦を食べた感じはしなかったんです。どうにも不完全燃焼なまま、いつものところでいつものように楽しく遊んでもらったのですが。

どうも何かが足りない。良さげな個展も、時間の遣り繰りがつかず行けないし、なんかこう、「行く行く詐欺」と言われても文句は言えないが。
不義理ばっかりの自分がイヤで死にたくなる。

アメリカ大好き❤

どうも最近、風邪が流行っているようですけど、皆さんはどうすか? あたしは風邪はひいてはいないけど、疲れを隠せなくなってきたです。なんでもいいから一日中ゴロゴロして、「空から女の子が降って来ないかなあ」とか、童貞拗らせ過ぎてもうなんだか意味不明なことを考えて一日を終えたい。
でもまあ、童貞ってのもなんか微妙ですね。ただ単に「未経験の男性」。っていうのとは、だいぶ意味が変わってきているような。経験豊富なプレイボーイでも、童貞的なメンタリティを抱えてしまっている人もいるし。どうにもモヤモヤした感じですけども、このモヤモヤした感じこそが、童貞そのもののように思えるのですが、皆さんはどう思われますか。どうでもいいですかああそうですか。

急に肉をたらふく喰いたくなったので、昨日はステーキを食べたのでした。
ステーキと言っても、意外とヴァリエーションがあってですね、ファミレスで供されるレヴェルのものから和牛のA5ランクレヴェルまで、まあ値段はピンキリですよね。高いプライスの肉が美味しい肉かどうか。という問題もありますけど。

昨日あたしが食べたかったのは歯応えが有りすぎなくらいあって、アメリカンなスタイルのステーキ。変に日本人に媚びてない、ほぼ肉塊みたいなヤツを、ワインなんぞで流し込む。ということをやってみたかったんですね。

で、チョイスしたのは丸栄近くの「ブルックリンマーケット」。肉とクラフトビールのお店です。あたしはこう見えて実はブルックリン産まれヒップホップ育ちなもんですから(嘘)、つい懐かしくなってね。



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この大きさでハーフポンド。なんか雑な感じのヴィジュアルが好感触。
肉を噛みしめる度に溢れるアミノ酸が、あたしをゆっくりと癒していく。動物の命を戴いている。という実感が、あたしをリラックスさせてくれたのでした。

このステーキと牛のリエット、飲み物にグラスのシャンパーニュクラフトビール、グラスの赤ワイン。テーブルチャージ含めてお会計は5,600円くらいでした。そんなに高くなくてほっとしました。
また行ってみよう。今度はランチタイムに(ハンバーガーが旨そうだった)。

躁状態の私。

最近まで、自分でもどうかと思うくらいの躁状態だったのでした。まあ理由もなんとなく見当がついていて、そこそこの稼ぎがあり、そこそこ仕事も順調だったり(休みはないけど)、そうなると、貧乏だった頃に倒せなかったものをお金の力でなぎ倒す。みたいなことになっているわけですよ。本もCDも、なんか怖くなるくらいに増えている。

そういう中から、これは本当に今さらなんですけど、ロバート・グラスパーの「Black Radio」ばっかり聴いているんですね。
いわゆる「今ジャズ」というムーブメントの中心人物。なんですけども。

そもそも「今ジャズ」って何? と聞かれたら、あたしもよく分かってないのですが、と前置きしてから、
「ヒップホップもR&Bもポップスも、もちろんジャズも、全ての音楽を混ぜて、ジャズの器に注いだカクテルみたいなもの」
と、返します。

実際にグラスパーの音源をプレイしてみると、スムースなR&Bみたいな音をしています。ですが、楽曲全体で見てみるとジャズになっている。
あと大きいのは、ジャズのルーツにまで遡ろうとする意志の強さ。ですかね。
それは特にリズムに顕著に出ています。変拍子ポリリズムを駆使した不定形のリズムパターンは、彼等のルーツであるアフリカの音楽に非常に似ている。急にスピードが速くなったり(実際はbpmは変わってない)、いきなりつんのめったりするビートは、アフリカの部族の音楽を思わせるし、何よりも4拍子に慣れたあたしには、とても新鮮。

そしてこうした動きが、アメリカのポップスに大きな影響を与え、さらには人種問題にも繋がっていくわけですね。ケンドリック・ラマーなどのラッパーが、今ジャズ界隈のプレイヤーを使って、レイシズムに深く斬り込むアルバムを作ったりしています。
リリックも、かつてのギャングスタの歌詞みたいに派手な怒りではなく、静かに深く怒っている。いつまで俺たちは、白人のポリ公にボコられなきゃいけないんだ?キング牧師が死んで何年経ったんだ?

あまりに理不尽な黒人差別を前に、彼等は音楽を使って闘っています。薄汚い差別主義者に対して、直接的暴力闘争ではなく、音楽や文化で闘っています。

あたしは、音楽で世界を変えることなんて出来るわけがない。と思います。でも、だからと言って、差別主義者と闘っている彼等を「必死杉www」とかは言いません。それは人間のクズよりさらに下の、ハナクソのやることです。

音楽で世界は変わらない。だけど、やらざるを得ない。というギリギリの闘争。それがたぶん「今ジャズ」というムーブメントであって、そのギリギリ感が、あたしの心を掴んで離さないのでした。